赤子を見ていると、実によく笑う。人はまず笑い、苦しみや怒りはそれから随分遅れてくるものらしい。だから性善説が正しいことは間違いのないことだ。それなのになぜ人は生きれば生きる程笑顔を忘れ心を硬く呪わしくしていくのかと言えば、それは人間の環境が自然の摂理から離れ、内なる自然の摂理を歪な形で圧迫し続けるからである。この力はどのように生じたのかということを辿っていくと、とても私たちの人生一代の中にはその答えが見つからない。歴史を遡り大きく視点を後退させなければ見えない力の流れが私たちに働いている。
それは私たちに、実際とは違うように世界を見させようという力、見るほどに消耗していく幻想の中に捉え続けようとする力なのである。この力は自然発生したものではなく、人為的に形成された。そのために私たちは、自分で在ることに居心地の悪さを覚えるのである。それは遡ると日本人で在ることに対して覚える居心地の悪さから来ている。しかもそれは巧妙に仕組まれた連鎖反応なので、人々はその繋がりに気付かない。自分の不幸の遠因は日本の不幸にあるなどと言ったら大概の人はぽかんとするか鼻で嗤うことだろう。しかしそれは異臭の原因は床下にあると気付かず部屋の中だけちまちまと掃除を続けるような生き方なのである。
私たちは子供の頃から日本人の国を挙げての懺悔を見続けてきた。これが私たちの精神の原風景に沁み込まない訳がない。懺悔は本来、大きな苦しみを伴い、出来れば一度きりで済ませたい、痛くて苦しい営みのはずである。しかし私たちにとって毎年行われる恒例の国民的懺悔は実に「無害な」儀式なのだ。こうして私たちは知らずして、懺悔をするのが当たり前の人々として自己を認識し続ける。それは罪びとということではないか。
この罪悪感、夢見たような自己認識の麻痺状態はこの国の空気を覆っている。その空気を吸って、精神の病気が立ち現れる。この精神の病気は肉体の病気よりもたちが悪い感染力と自己破壊力を宿している。この病気こそはあらゆる不幸、諍い、無力感、憎悪、強欲の根本であると見なし、その解消を図りたいと思う。これが、人の幸せに関わる仕事をするヒーラーである私が、およそヒーリングとは関係がないものと一般には思われている歴史について語る理由である。
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