2022/12/04

知識、情報といかに関わるべきか

姿勢の話の続きなのだが、色々と語られる姿勢関連の話にはどうも間違いが多いような気がする。
例えば先日、お客様とお話している時に、「腰痛を取り除くには脚の筋肉をつけないといけない」ということが一般的に言われていると聞いた。
で、私はそれは無いと思った。
そういう時の考え方の基本は、脚の筋肉があっても腰痛の人もいるし、逆に筋肉があまりなくても腰痛の無い人もいる、という現実に着眼することだと思う。
勿論、物事にはいつも例外があるから、一色塗りの断定をすべきではないが。

体に起きる現象には諸々の要因が働いているからこそ諸説がある。
色々本を読んだりして学んできた所、どんな説に対しても、一理ある、と思う反面、いつも必ず「そうとばかりは言えないだろう」という保留が私に残る。

腰痛に関しては基本的に、上半身の歪みを受けてのこと、と考えるのが多分自然だと思う。
上に乗っているもの(上半身)が歪んだり傾いたりしていれば、土台(腰)はそれを支えるのに苦労する。
それが腰痛の正体ではないだろうか。
だから脚の筋肉云々という話は、それで実際腰痛が改善するかどうかは別として、考え方として正解の逆方向に向かっていると思う。
問題の解決を上半身ではなく、下半身に見出そうというのだから。

私はこのような本末転倒な問題提起や解消法を諸々の分野で聞くにつけ、それは体のこと病気のことに限らず世の中一般の避け難い傾向のように思えてくるのだ。
環境問題や政治問題から育児や家庭内のことなどに至るまで(そう言えばコロナ騒動も)、何もかもが逆転している。
文明的
な問題である。
だから世の中の言うことの反対を行けばだいたい間違いはない、なんて言うと臍曲がりみたいだが、実際どうもそういうふうになっている。
色々慎重に見直して、立ち止まっては考える。
その時の考え方というのが、冒頭に示したように「脚の筋肉があっても腰痛の人もいるし、逆に筋肉があまりなくても腰痛の無い人もいる、という現実に着眼する」というようなことだと思うのだ。
  
意見や説の多い世の中だからこそ、何を摂取するか、何を指針とするかに対して、私たちは慎重になるべきだろう。

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12月8日(木)双子座満月
12月22日(木)冬至①ヒーリング②瞑想教室③コンサート
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