にもかかわらず、
そのためにすべきことは
呼吸を深くすることではなく、
呼吸を感じること。
なぜでしょうか?
ここに真呼吸の神髄があるのですが、
真呼吸は「内なる自然」の力を引き出すことを目的とします。
私たちの肉体、この生命現象は、れっきとした自然世界なのです。
血の流れと海の満ち干は同じ自然界の法則に属しています。
しかし私たちは実に自然を抑圧し、破壊する生き物です。
私たちは呼吸を止めてまで無理をして人間関係を続け、
つまらないこしらえごとを追いかけ、
体の機能を自ら落としておいて病気をすれば
薬を飲んで更に体に追い打ちをかけ、
体が嫌だ嫌だというものを「美味しい美味しい」と食べ続ける。
そういうことをしているから、
当たり前のように、内なる自然の環境破壊が進んで病気を得るのです。
ではどのように環境を再生させるか。
それはいったん、人間の手を緩める、ということです。
コロナ自粛の最盛期だった時、
アメリカや中国の空がどんなに綺麗になったか
という話を聞いたことがありますか?
またその写真を見たことがありますか?
私たちは肉体に対しても同じように考えるべきなのです。
「どうしたら治るか」と考えることは僭越です。
「少しは相手に時間を与えよう」
それだけで良いのです。
自然世界にはそれだけの復元力があります。
この考え方が真呼吸の神髄なのです。
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