おじじの目②

続き

ヒーリングの時、

「どこがどう問題だ」と指摘する場合と、

「全体に見て良いでしょう」と言う場合がある。

勿論、普通一般には

受け手が期待するのが

前者であることは承知している。

提供側からしても

手応えを感じてほしいという願いはある。

それに純粋にこれを商売と考えるなら

お客様の望む言葉を繰り出すのは

こちらの勤めでもある。

しかし同時にこの仕事には

啓蒙的・教育的意義がある。

微に入り細を穿つことが過ぎれば

満足はして頂けるだろうが、

引き換えに、いつまで経っても

受け手に大きな視点を与えることが出来ない。

大きな視点は、

小さな視点を封じることによってのみ

もたらされる。

告白すると、

ここにちょっとした葛藤が私にもある。

「もう少し踏み込んで診て差し上げようか」

「もう少し分かり易く具体的なことをお伝えしようか」

と思うことがある。

しかし結局、そうしない。

仮にたとえその一回では少ない言葉に

不足感を持たれることがあったとしても

例えば「大丈夫ですよ」の一言から

「そうか、大丈夫か、良かった」

という大きな安心や

「全然不調なのだがなぜ大丈夫なのだろう」

という自問自答の投げかけが出来た方が

価値があると考えている。

全てこちらが何から何まで言ってしまえば

その人自身が心で感じ、

頭で考える余白が残らない。

それでは感覚は発達しないし

知性も増進しない。

話が私の側のことになってしまったが

今日話したいのは

「全体的に良いでしょう」

という言葉が出てくるもう一つの場合である。

昨日語ったのは

「表面が揺らいでいても水底が安定しているので

水底を評して『良い』と言っている」

ということだった。

もう一つの場合には、

良くないにもかかわらず

「良いでしょう」

と言う時である。

これだけ聞くと嘘をついているかのようである。

しかし勿論、嘘を言っているのではない。

人には大きな波と小さな波がある。

そのどちらを見るかということは

非常に重要だ。

ある人はあからさまに元気がない。

「これは不調だな」

とすぐに分かる。

しかし霊視をするとまとまっている。

そういう時は、

変わる余裕がない時だったり、

変わるつもりがない時だったりする。

喩えて言うなら

冬に向かって葉を落としている

秋の木々のようなものである。

これに向かって

「葉が落ちていますよ。

ヒーリングしましょう」

ということの何と無益なことか。

むしろどんどん葉が落ちれば良い。

そういう時、その人は不調で

ほとんど鬱のようにもなっているかもしれないが、

「全体に見て良いでしょう」

と私は言う。

その人のバイオリズムの上で

起きていることだからだ。

調子が良ければ良くて

調子が悪ければ悪い

というほど物事は単純ではない。

上昇指向なのに下降していたら

それが不調なのである。

下降指向なのに上昇していたら

それも不調なのである。

気象図の風向きのように

エネルギーを束ねて同じ方向に仕向けることが

ヒーリングの目的の一つとなっている。

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●スケジュール

7月10日（土）蟹座新月

7月24日（土）水瓶座満月

（＊対面は7000円、遠隔は5000円）

●真呼吸会　毎週日曜。10：00～10：20。無料

●瞑想教室　不定期

●お問い合わせ
①LINE：atelierkoshiki
②microcosmo.healing@gmail.com
③090-9309-1217

●ホームページ：https://www.microcosmo-healing.com/

●LINE公式（満月新月のお知らせなど）https://lin.ee/BhCsBpc（@463dflke）

●カウンセリング・性格直し・霊的指導
対面10000円／ビデオチャット8000円

●ヒーリング

対面7000円／遠隔5000円 ／マッサージ10000円（＊学割、未就学児割あり）

●ヒーリングアクセサリー「プレローマ」36,000円

●会員制ブログ「メルクリウス」　アトリエこしきの「霊」部門。毎週水曜日更新。入会費10,000円

●こしき塾　アトリエこしきの「知」部門。毎週土曜日更新。

●アートなど

絵本『五つの小さな物語　第一話　木』500円（楽天kobo）

聴く鎮静剤『愛のオートマタ』（1800円）

●PDF文書

『遺書2021ーヒーラーが教える世界の秘密』15,000円

『真日本文明論』10,000円

『イエス新論』5,000円（＊メルクリウス会員には無料進呈）