妻が困っている。
子供に歯磨きを促す絵本はいくつか持っているのだが、
効果がない。
そこで絵本を描いてあげることにした。
思い立ったが吉日で、
5時間ほどで物語の考案から色入れまで
仕上げてしまった。
この場で全部お見せして良いものかどうか決めかねるので
一部だけ、自慢のためにお目にかけようと思う。
こんな感じである。
我ながら、愛を感じる絵である。
妻と子の二人は妻のご実家に滞在中だったので
一日も早くと思い、速達で送った。
まどかは気に入ってくれたようで
何十回となく読み聞かせしてくれと
せがんでくると言う。
そしてこの絵本の内容をしっかり理解した上で、
〈歯磨きをしなかった父ちゃんがどうなったか〉
ということを再現しながら(!)
その晩は聞き分け良く歯磨きをさせたと言う。
そう、この絵本では、
歯磨きをしないとどうなるかということを
まどかを脅すことによってではなく
私という反面教師を提示することによって
伝えようとしているのだ。
そういう訳で絵本のタイトルもこうである。
他人の失敗を見て学ぶことは多い。
その観察以前に
「何々をせよ、さもないと」
と強要するのは、私たちの好む所ではない。
そもそも、歯磨きなど
進んでやりたい動物がいる訳がないのだから。
それにしても、絵本は楽しい。
絵本の製作はこれからも続きそうである。
アンパンマンが好きであることは述べたが
キャラクターものはやはり強い引きを持っていることが
改めて分かった。
しかし私にも自前のキャラクター群がある。
近年は描いていなかったが、
これを機に再び息を吹き込んでみようと思うのである。
それらのキャラクターたちを使って
絵本を描いたり、ちょっとした小物を作ってやると
子供の世界が更にまた広がるかと思う。
世の中の、成功したキャラクター世界も良いが、
全ての人の心は千差万別である。
出来合いのものは公約数的に多くの人に訴えるが
たった一人の心の奥底まで入り込めるかと言えば
話はまた別である。
まどかの心にだけぴったり寄り添うことが出来るような
そんな世界を作り上げてみたいのだ。
私のそういう目論見の見本には
何と言っても『くまのプーさん』があると思う。
あれもまた、父が子に書いた物語なのだ。
さて私の方のキャラクターの代表を
久しぶりに描いた。
知っている人は知っていると思うが、
ごんちゃんである。
久しぶりに描いたら
ごんちゃんが喜んでいるのを感じた。
心の世界に確かに存在しているのだ。
私も久しぶりに会えて嬉しかった。
「ごんちゃんはお母ちゃんの友達なんだよ」
と教えたら、まどかもすぐに好きになったようだ。
このごんちゃんの村を
少しずつ広げていきたいと思う。
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