「滞在中に一番勉強になったのは、やはり真呼吸と顔をゆるませるという事でした。日常生活の中でカワベさんがどんな呼吸、どんなタイミング、どんな深さで真呼吸されているかを観察させてもらう事はとても勉強になり、日頃の私は全然出来てなかったなぁと反省しています。」
この反省がとても大事。
自分の状態というものは結局いわば「自己申告」だから、自分で気付けないことには気付けない。
気付くことが出来たら、それから変わっていくことが出来る。
Aさんの言葉で印象的だったのが、「物凄く考えて生きてらっしゃるんですね」。
自分のことなので大してその自覚がなかったが、言われてみれば確かにそうかもしれないと思った。
考える、というのは、無用の考え事をするのではなく、例えばピアノを弾く時、ただ上手く弾ければ良いというのではなく、「自分の中の何が未発達や不調であるせいでこの結果になるのだろう」というようなことを考え、どうしたらそれを長期的に改良改善していけるかということを考える。
Aさんにピアノの演奏を求められた時、「この精神状態ではミスるな」と思いつつ試みた所、予想通り沢山間違えた。
そのような時、緊張から呼吸が浅くなって、神経伝達が悪くなり、指がもつれる。
つまり間違えるべくして間違えている。
しかし別にコンサートではないので、演奏の出来ではなく、その呼吸とどう向き合うかということが大事なのだ。
演奏は駄目だったが、「呼吸との向き合い」は出来た。
それをAさんはこう書かれている。
「特に練習不足のピアノ演奏を私が無茶振りで要求した時に、嫌な顔をして断らずに要求に応えて下さった時に、少し緊張されていたようですが、呼吸を整えつつ演奏し、終わった後席に戻ってくる途中にも立て直してをされているように感じました。その姿を見て、あぁカワベさんも日々修行されているのだなと思いました。師匠が修行されているのを実際に見れる事は良い刺激になりました。あの、自分にしっかり戻ってきてその時の空気をじっくり味わうような呼吸、私も練習していきます。
Aさんは武道を鍛錬されている方なので、この辺りの受け取り方が素晴らしい。
私は「自分に出来ること」を皆様に教えている訳では決してなく、「自分自身、努力して出来るようになったこと」や「出来るようになりつつあること」をお伝えしている。
「なーんだ、師匠も出来てないじゃん」ではなく、「こうやって挑んでいくのか」ということを見て取って下さったことがとても嬉しい。
明日に続く。
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