2022/11/30

この体は賜り物

ご近所さんが、子供の農業体験で収穫したとのことで白菜を下さった。
とても大きい。
とりあえず数日天日干ししようと思って包丁を入れたら、相応に厚みのある芯に包丁が挟まった。
で、引き抜こうとしたら手元が狂って人差し指を掠めてしまった。
有難いことに…という解釈なので敢えてそう言うが、第二関節の側面に当たって骨に達した。
(この手の話、苦手な人は今日は読まないで下さい。)

と言っても、そこは皮の次はすぐ骨という箇所だから、骨に達したからと言って重傷という訳ではない。
なぜこれを「有難いことに」と言うのかと言うと、あの勢いで指の腹側に入っていたら腱をやってしまっていたかもしれない。
骨が守ってくれたのである。

骨を断つほどの勢いではなかったので、つまりは無事です。
動かさないようにしているけれど、動くしちゃんと感覚もある。
(ちなみにこの記事は左手の人差し指を使わず書いている。)

体もびっくりしたのか、血が出てくるのが遅い。
しかし出てくると今度はそこそこ出てくる。
最初は犬のようにぺろぺろと舐めていたのだが、埒が明かない。
ちょっとのことなら別として、傷口から血を出すなんてことも大人になるとなかなかないので、やや遅れてようやく「そうだ、血を固まらせないことにはな」と思い出して、観察を始めると、何と見事なことだろう、見る見る間にちゃんと凝血が始まる。
つい先程までは体の中で決して固まってはいけなかったものが、体の外に出るや否や一転して固まり始める。
まさに生命の神秘であり、何と上手く出来ている構造体だろうか、この肉体というものは。

やや固まりかけた血を舐めてみると、液状の時とは微妙に味わいも変わっている。
そしてほとんど固まったかなと思っていると、また少し緩み始めたりする。
自覚出来ない何らかのリズムが働いているのだ。

それからまた遅れて思い出した。
「そうだ、動脈をちょっと締めないといけなかったな」
こういうこともすっかり念頭にない暮らしをしているものである…
いざという時のための予習になって良かった。

こんなふうによくよく観察して、感動し、またある意味において助かったことに感謝していたからだろうか、痛みもなく過ごすことが出来ている。

口でいくら「体は賜り物」なんて言っても、普段の暮らしではつい口先だけになりがちである。
しかし今日のような出来事があって観察をしてみると…いやはや本当にこれ以上ない賜り物である。
こんな体を大切にしていきたい、ありがとう私の体よ、と思った。

 

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12月8日(木)双子座満月
12月22日(木)冬至①ヒーリング②瞑想教室③コンサート
12月23日(金)山羊座新月


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