体を感じる話。
ちょっと小話で、個人的な体験談。
その時も勿論、真呼吸。
昔々、チェロを始めた頃はその逆でした(19歳)。
呼吸を止めて弾いていました。
何しろ、凄く難しい行為ですので。
他にやり方を知らなかったのです。
情けないことに10分持ちませんでした。
チェロは右手に弓を持つのですが、
筋肉がガチガチになってしまうのです。
筋肉が悲鳴を上げて弓を落とすこともしばしばでした。
しかし27歳の時、真呼吸の極意を掴みました。
するとまるで別人になったかのように
今度は何時間弾いても疲れない右腕を手に入れました。
そして劇的に上手くなりました。
(と言っても当社比で上手くなっただけです。
普通の基準では全然未熟な自分です。)
その変化は「自分でこうしよう」と考えるよりも
「体が勝手にそう動く」というもの。
そういうことが、私たちの体には起きるのです。
「そりゃ~河邊さんはねえ」
と言わないでもらえると、ありがたい。
真呼吸を会得したら、誰もが自分の得意分野で必ずそうなります。
重要なのは、いかに体からその潜在能力を引き出すかということ。
そのために、「体を感じる」ということが必要なのです。
体を感じないまま、体を正しく用いることは出来ません。
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