2021/05/29

故郷再訪

まどかを連れて、故郷を再訪。

「故郷」と言っても隣町。
しかし同時にまた、
隣町と言っても、故郷なのである。

そう感じたことがあるので
書いてみたいと思う。

狛江の隣に喜多見という駅がある。
アトリエにお越しになる皆様は、
ご存知でしょう。

そこで生まれてから18歳まで過ごしたのだが、
狛江に来てからは全然行かなくなってしまった。

色々理由はあるのだけれど、
友達がいない。

まず親が近所付き合いをしなかった。
更に私は私立の小学校に通っていたので
近所の子供たちとは6歳とか7歳くらいで
一緒に遊ばなくなってしまった。

子供たちが互いに何となく
近付き難くなっていく変遷というのは
何だか今思い返しても妙に痛々しいものがある。

私自身、ご存知のように
カラッと社交的な性質ではないので
一旦関係が微妙になると
更に引き籠るようになってしまった。


ところが近年、
生家付近と私の距離は
再び近付いてきたようである。

まず私が毎新月に詣でる氷川神社は
生家のごく近所にあり、
一昨年教習所に通っていた時は
毎日自転車でその辺りを通過した。

「この家、まだある…」

子供の頃、毎日歩いていた場所を
時経て再び辿ることは
何とも不思議な体験である。

変わった風景もあれば
変わらないままのものもある。


昨日は次太夫堀公園に行ったのだが、
その中に、私がほとんど毎日立った
小さな山がある。

そこに立って、犬を放していた。
犬は全力で駆け回る。

今時、こういうことをやってはいけない(はず)。
しかしその当時はぎりぎり
許されていたか、
または私が単に
常識の逸脱者なだけだったのかもしれないけれど。

面白いもので、
その公園には近年何度か行っているのだけれど、
この小山の上に立ったのは
本当に久しぶりのことだった。

10秒もあれば登り切れる程度の小山である。
しかしそのてっぺんに向かうにつれて
心が解放されて、
「久しぶり!元気だった?」
と大きな声で話しかけている自分がいた。

風はごうごう吹いて梢を揺らしている。
「元気だよ!
どうしてこんなに来てくれなかったの」
木と風は言っていた。

私はまた大きな声で言った。
(誰もいなくて良かった)
「ごめんね、何でか来られなかった。
でもこれからはもっと沢山来るよ。
また皆に会えて嬉しいよ!」

それからなお、色々話した。

心の中に風が吹いて満たすように
気持ちがいっぱいになった。

旧友に逢うとはこういうものかと思った。

どこかで別れてしまった自分の一部を
取り戻したような幸せを感じた。

それで思ったのである。

「故郷」とは、
何も遠く隔てられた古巣だけを言うのではない。
純粋に精神的な価値を宿した言葉であるらしい。
たった一駅しか離れていない場所でさえ
心にとっては遠い故郷となり、
やはりそこには帰り着けば
自分を待っている誰かがいてくれるのである。

20年余りの時を経て、
まどかと立った。


拡大してみて下さい。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
●スケジュール
6月10日(木)双子座新月
6月12日(土)20時おじTV(無料)
6月19日(土)10-11時。時瞑想教室(1000/5000円)
6月20日(日)父の日(父のみ半額2500円)
6月21日(月)夏至(特別価格2000円)
6月25日(金)山羊座満月
(*対面は7000円、遠隔は5000円)

真呼吸会 毎週日曜。10:00~10:20。無料
瞑想会 不定期

●お問い合わせ
①LINE:atelierkoshiki
microcosmo.healing@gmail.com
③090-9309-1217
●ホームページ:https://www.microcosmo-healing.com/
●LINE公式(満月新月のお知らせなど)https://lin.ee/BhCsBpc(@463dflke)

●カウンセリング
対面10000円/
ビデオチャット8000円
●ヒーリング
対面7000円/遠隔5000円 /マッサージ10000円(*学割、未就学児割あり)

●ヒーリングアクセサリー「プレローマ」36,000円

会員制ブログ「メルクリウス」 アトリエこしきの「霊」部門。毎週水曜日更新。入会費10,000円
こしき塾 アトリエこしきの「知」部門。不定期更新

●電子書籍

●PDF文書
『イエス新論』5,000円(*メルクリウス会員には無料進呈)

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