2021/05/31

子供の心が育つには

昨日の続き

人は育つ場所を選んで生まれてくるけれど
まどかが牛のいて空の高い土地を選んだように
私もまた喜多見という土地を選んだのであろうと思った。

前にも言ったことがあるような気がしますが、
そこは世田谷区とは思えないような場所で
田畑があり茅葺屋根の家があり、
幼心が育つには申し分なかった。

しかし振り返ると
その環境の豊かさを
もっと感じられる自分でありたかったと思う。

子供の頃は
とかく関心がどこか一点に集中しがちか
または、意識が拡散して
いつもどこかを浮遊しており、
「生理的、細胞的に気持ち良い」
という感覚が充分に育っていないと、
どこにいようと快も不快も感じられない。

要するに、
テレビの前に陣取ってしまえば
どこにいようと同じ場所となる。

これが鈍感への道なのである。

自分の幼少期を振り返ると
やはり家庭環境が良くなかった。
体と心の充実を
大切なチェックリストとして
親が弁えていなかった。

私と妻はその点、
「今この子はここまで分かっている」
「このような兆しがある」
「そろそろこれに挑戦させよう」
「何か不足があるようだ」
「ならばこうしよう」
などと、自分たちに出来る範囲で
深く見通そうとしている。

それは川床を見詰めるような
または風の中に遠くの声を聞き取ろうとするような心の用い方で
そういうふうに人に接していく限り
大概のものは見落とすことがない、と
私はヒーリングの経験から確信している。
同じことを子供にもしているに過ぎない。

すると子供も、
自分の内側に起きていることに日頃から関心を寄せ
見えないもの、微細な移ろいにこそ
注意深くなるはずである。

アメリカ先住民のラコタ族の首長にこういう言葉がある。

「子供の訓練は『じっと座っていなさい、そしてそれを楽しんでごらん』という教えから始められたものである。子供たちは何も見るものがない所に何かを見たり、静寂の中に何かを聞き取ったりするようにと教えられた。じっと座っていることの出来ない子供はちゃんと成長していない子供だ」

そういうふうに育って初めて
育つ環境の良さ、
というのが認識されるようになるのだ。

辿らなかった道ではあるけれど
自分がそんな子供であったなら
自分はもっとこの小山にいただろうし、
部屋の中でテレビゲームをするのではなく
木々の下で物思いにでも耽っただろうと思う。

今ではそこには沢山の声があることが分かる。

しかしそういうのも所詮は
年を取った今だからこそ感じられることで
どの道子供の頃には
手近にあって刺激の強いものに
夢中になっていたのかもしれないのだけれど。

どうしても、世の限界というものはある。


例の小山の木に
ベリー系の黒い実がなっていたので
またも採ってはまどかに食べさせてやった。

  懐かしき小山に立てば黒き実の 枝に下がりて我を誘へる


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
●スケジュール
6月10日(木)双子座新月
6月12日(土)20時おじTV(無料)
6月19日(土)10-11時。時瞑想教室(1000/5000円)
6月20日(日)父の日(父のみ半額2500円)
6月21日(月)夏至(特別価格2000円)
6月25日(金)山羊座満月
(*対面は7000円、遠隔は5000円)

真呼吸会 毎週日曜。10:00~10:20。無料
瞑想会 不定期

●お問い合わせ
①LINE:atelierkoshiki
microcosmo.healing@gmail.com
③090-9309-1217
●ホームページ:https://www.microcosmo-healing.com/
●LINE公式(満月新月のお知らせなど)https://lin.ee/BhCsBpc(@463dflke)

●カウンセリング
対面10000円/
ビデオチャット8000円
●ヒーリング
対面7000円/遠隔5000円 /マッサージ10000円(*学割、未就学児割あり)

●ヒーリングアクセサリー「プレローマ」36,000円

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