昨日、
「まどかは礼を言うこともなく
差し出されるまま、ぱくっと食べ」
と書いた。
ここから思い出したことがある。
22歳の時だったか、インドに行った。
3週間ほどの一人旅である。
日本とは全然違う風景、世界、人間模様に
驚き、そして心を、いや、脳を洗われた。
風土は乾いて砂埃だが、
脳を水洗いするには適しているのである。
それ以前にイギリスとアメリカにも行ったが
大した経験はしなかった。
日本と似たようなものなのだ。
というのは、日本は
イギリスやアメリカのようになろうとして
かれこれ140年くらい過ごしてきた。
だから似ていない訳がない。
少なくとも面食らうほどのことはない。
しかしインドに行くと事情が違う。
そんな体験の一つに
「お礼を言わない」
ということがあった。
ヒンディー語では確か
「だんにゃわーど」
とか言うんだったと思う。
しかしインド人から
その言葉を聞いた試しはなかった。
他の旅人もそう言っていた。
今は知らないが
当時、インドには結構な数の物乞いがいた。
子供も駆け寄ってきてはお金をねだる。
日本人としては、あまり無碍に出来ない。
それで掌にいくらか乗せてあげる。
するとそのまま立ち去る。
お礼がない!
他にも色々、今となっては思い出せないけれど
お願いされるまま
日本語を教えてあげたり
私物を見せてあげたりしたようなこともあったと思う。
そんな時も、絶対に御礼は言わない。
と言っても、
図々しいと感じたことはないし、
無礼だとも思わなかった。
ある時、
「本当に必要と思うことが叶えられる時、
人は礼を言わないものなのではあるまいか」
という思い付きを得た。
例えば水を飲む。
私たちがそれほど喉が渇いていない時、
水を出されれば
「ありがとうございます」
と言うだろうが、
死ぬほど喉が渇いていたらどうだろう。
礼も忘れて飲むのではあるまいか。
そんな思考実験をした。
勿論、喉を潤した後、
「はあ、ありがとうございました」
と言うだろうとは思うけれど。
インド人が万年、極限まで渇いているとは思わない。
物乞いも、私で駄目なら他所に行くだけで
別に深刻な様子ではない。
だから先程の思考実験は
厳密には正しくない。
が、物乞いして暮らしている人にとって
物乞いで金を得ることは
必要であり、当然の要求であるという意味で
当たり前のことであり、
更には、願いがかなえられることを
「起きて当たり前の結果」
と決め込まなければ、
…つまり運不運とか好意とった
柔らかいものに立脚しているのであれば
とても物乞いなど出来るものではない。
これに似ているのは私たちにとっては
呼吸かもしれないし、
または雇用されている人にとっては
被雇用状態かもしれない。
それは絶対必要不可欠で、
四六時中叶えてもらわないと困る。
そして、「ゆえに」なのか
「にもかかわらず」なのかは分からないが
とにかく事実としては
礼を言わない。
「今日も出勤させて頂いてありがとうございます」
って言います?
言わないでしょう。
それは多分、
それが叶わないと生活が成り立たない事実だから、
なんだ。
インド旅行中、
お礼を言うって何なんだろうな、
と考えた。
続く。
明後日26日は射手座満月です。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
●スケジュール
5月26日(水)射手座満月
6月10日(木)双子座新月
6月20日(日)父の日(父のみ半額2500円)
6月21日(月)夏至(特別価格2000円)
(*対面は7000円、遠隔は5000円)
●真呼吸会 毎週日曜。10:00~10:20。無料
●瞑想会 不定期
●お問い合わせ
①LINE:atelierkoshiki
②microcosmo.healing@gmail.com
●ホームページ:https://www.microcosmo-healing.com/
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●LINE公式(満月新月のお知らせなど)https://lin.ee/BhCsBpc(@463dflke)
●カウンセリング
対面10000円/ビデオチャット8000円
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●ヒーリング
対面7000円/遠隔5000円 /マッサージ10000円(*学割、未就学児割あり)
●ヒーリングアクセサリー「プレローマ」36,000円
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『真日本文明論』10,000円
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