2021/07/28

心に内なる白線を引く②

続き 

ここに白線がありますよということが
見えているか否か、
この成否が、子供の心が育つ上での
最も危険な境であると考える。

「つい殺してしまった」
などというのは、
その白線が見えていないということなのだ。

殺してしまった、
大ごとだが問題の要点は、
超えてはいけない一線が見えなかったということにある。

「ついカッとなった」
「つい言い過ぎた」
「つい頑張りすぎた」
「つい甘えすぎた」
「つい行けるかと思ってしまった」

私たちはこの手の過ちを膨大に繰り返す。
反省してもまた繰り返すのは
目をいくらこすっても
白線が見えないからなのだ。

だから「今度こそは」と慎重を期しても
やはりまた踏み越えている。


私はカウンセリング・修身をしているけれど
種を明かせばだいたいお教えすることは
この「白線」なのである。

これは簡単に言えば社会常識なのだが
社会常識は親から子に
正しく教えられるのが望ましかった。

たとえば
「約束は守る」
「嘘をつかない」
「言い訳しない」
「されて嫌なことはしない」
「目を見て挨拶する」
「ありがとうとごめんなさいは心を籠めて」
などなど。

しかし親がその社会常識を体得していなかったために
やはり子供に伝えることが出来なかったのだ。


社会常識というと、
すぐに反発を持つ人もいる。

それは先述したように
まだ理屈に心が対応していない時期に
理屈を詰め込まれたために煩った
アレルギー反応なのである。

私は人間の霊的成長、霊的進化を手伝う仕事をしているが、
その実際は社会常識の遅ればせの獲得である。

逆に言えば霊的成長・霊的進化は
そういう経路によってしか辿られない。

なかなか信じ難いことと思われるのだろうが、
宇宙意識やワンネスや
マインドフルネスやハイヤーセルフや
その他あらゆる「いかにもスピリチュアルなこと」は
本質的には一切霊的成長・霊的進化と関係がない。

観察すると分かるのだが、
苦しんでいる人は押しなべて
「社会常識」という白線が
本来より大分ずれた所に引かれている。

それで、自分としてはしっかり
白線の内側にいるつもりなのに
実際には外側にいるから、
電車に撥ねられる、
という具合なのである。

心当たりは、ないだろうか。
人との間に確執が起こり易い人は全て、
この白線の問題なのである。

大人になって社会常識を新たに身に付けるには
理屈が必要である。
子供の時とは違う。
しかし結局、至る結論は同じなのだから
早めに知っておくに越したことはない。

しかし心は難しい。
「これが社会常識ですよ」
と教えられて心が反発する、
ということがよく見られる。

繰り返すが大人には問答無用は通用しない。
「問答必要」なのである。
それで心を解剖してみると
こういう事態が浮かび上がる。

「自分はずっとその逆を信じてやってきたのだ。
なのにそれは間違いであり、
自分を苦しめていることが分かった。
しかしそれを今直すと言うなら
私の今までの苦しみは何だったのだ」

という感情が抑えも利かず湧いてくる。

これは自然な反応である。

しかし、最後には正しい論理によって
正しい社会道徳を再獲得しなければならない。

これは私たちが残りの人生をより良く生きるために
出来るだけ早く(しかし焦らず!)
学習し直すべきことなのだ。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
●スケジュール
7月23日(金)『遺書2021』勉強会Ⅱ
7月24日(土)水瓶座満月
8月8日(日)獅子座新月
(*対面は7000円、遠隔は5000円)

真呼吸会 毎週日曜。10:00~10:20。無料
瞑想教室 不定期

●お問い合わせ
①LINE:atelierkoshiki
microcosmo.healing@gmail.com
③090-9309-1217
●ホームページ:https://www.microcosmo-healing.com/
●LINE公式(満月新月のお知らせなど)https://lin.ee/BhCsBpc(@463dflke)

●カウンセリング・性格直し・霊的指導
対面10000円/
ビデオチャット8000円
●ヒーリング
対面7000円/遠隔5000円 /マッサージ10000円(*学割、未就学児割あり)

●ヒーリングアクセサリー「プレローマ」36,000円

会員制ブログ「メルクリウス」 アトリエこしきの「霊」部門。毎週水曜日更新。入会費10,000円
こしき塾 アトリエこしきの「知」部門。毎週土曜日更新。

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聴く鎮静剤『愛のオートマタ』(1800円)

●PDF文書
『イエス新論』5,000円(*メルクリウス会員には無料進呈)

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