食べ物の話

先日、小淵沢に行ってきた。

月に一度ほど行くのだが、そのたびに道の駅で大量の野菜を買い込む。

「一人暮らしだよね？」と姉に言われるのだが、お客様もいらっしゃるのと、もう一つの理由は、日持ちするからである。

「えー、葉物なんて二三日で駄目になるじゃない」

「いや、ならないよ。うちの冷蔵庫では最低でも10日は持つ。長ければ2週間でも余裕」と言ったら驚いていた。

別に特別な処理をするのではない。

食べ物に対して丁重に接することを心掛けていると、食べ物はそういうふうに応えてくれる。

調理したものも同様、勿論早く食べるに越したことはないが、調理された段階で波動の整ったものは日持ちが良い。

ではどうしたらそんなふうに食材や料理に接することが出来るのかと言うと、これを言うと身も蓋もないのだが、前世からの下積みの結果なのである。

多分、私はいつか遠い昔にそんなふうに食材に触れる機会を多く持ったのだ。

だから今の私は特別に「うちに来てくれてありがとう♡」「大切に頂くからね♡」「愛してるよ♡」とか、そういうことを食べ物に伝えたりはしないし、食材の波動が良くなるいかなる器具もマントラも儀式も用いていないが、当たり前に食材が私の心に応えたり従ったりしてくれる。

こうなるには、例えば以下のようなことが心がけとして必要だと思う。

・怒り、悩み、苦しみなどを思い、または語りながら料理しない

・食材を、焦らず、力任せにせず、丁寧に扱う

・食べ物を「栄養素」として機械的に待遇するのではなく、命として遇する

・素材の味を殺さない調味をする

・基本的に、健康的に育てられた食材を専ら用い、無用の添加物を避ける

・綺麗に盛り付け、綺麗に食べる

・わずかな食べ残しを無理やり食べるようなことをしない

・わずかな食べ残しをむやみに捨てない

・手に入れた食べ物は余程のことがなければ捨てないで済むように努める

・食事中にテレビやスマホを見ない

…これ以上書くと説教臭くなって嫌なのでやめるが、こういうことである。

「前世からの下積み」と言ったが、今からでも遅くないから、皆様も以上のことに気を付けられると、私のように自然とレシピが降ってきたり、絶妙な味付けや火の通りの塩梅が勘で分かるようになってくるのではないかと思う。

食べることは当たり前のようだが、もしこの当たり前が絶たれたら餓死してしまう。

生きているから学べるし成長できるし、愛することが出来る。

やはりとても大切なのだ、食べ物は。

そういうことを折に触れて自らの意志で思い出そうとすることもまた、食べ物と親しくなる秘訣であると思う。

 

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11月24日（木祝）射手座新月

12月8日（木）双子座満月

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