最近、初めてまどかと二人だけでドライブした。
まどかは車が好きである。
「見るのが好き」から
「乗るのが好き」に変わった。
困らされるまでに、車に乗りたがるのである。
そこでこれを機に、父と息子だけで
行ってみようではないかと提案した。
意外とすんなり事が運んだ。
まどかはだいたい外が好きで、
外に行ける分には
お母ちゃんと離れても不満はない。
余裕の表情で
「ばいば~い」と
母に手を振るまどかであった。
おむつを買いに行き、
郵便局に行き、
園芸屋に花を買いに行き。
本屋に行き、
酒屋に行き、
(またも選ばせた)
最後にカフェに寄る。
それにしてもまどかは
1秒の間に酒を確かに選び取る。
こんなふうに
出不精の私を連れ出してくれるようで、
これはこれで良いものである。
おまけに、妻にも一人時間を与えられる。
一人時間にパウンドケーキを焼いたり、
掃除したりしている。
星座ごとにエネルギーチャージの方法は異なるが、
やはりそこは蟹座なのである。
車が好きなまどかのために
段ボール箱から車を作ってみた。
しかしこれでは横幅があり過ぎて
アメ車である。
それと大人はこれでも充分
「ほお」と感心してくれるが、
子供にとっては
重要なものが無いという点で
イマイチ心動かされない模様だった。
そう、タイヤが無いのだ。
何度かこの段ボールアメ車を動かしてはくれたものの
「ま、車輪もないみたいだしな」
と、まどかの関心は他所へ。
という訳で、
まず横幅を半分に縮め、
更にタイヤを付けてみた。
材料不足により、
文字通りの前輪駆動であるが。
しかし今回は子供の目にも
キラリと光るものがあった。
「おお~~」と喜び、
車を前後に、転がる車輪をじっと見ながら動かしていた。
こんなものでも一度作ってみると
だいたいの見通しが分かるので
その内ちゃんとしたものを作る準備になると期待。
子供に何を与えることが出来るかということを
よく考える。
例えばこういうふうに下手なりに手作りする。
そうするとただ楽しむだけでなく
「楽しみは自分で作れる」という
原風景を、彼に与えてやることが出来ると思う。
また最近、『古事記』を子供向けに書いている。
『古事記』は読もうと思っても
非常に挫折し易い。
しかしやはり日本人なら知っておいた方が良い。
後々必ず役に立つ。
そこで挫折ポイントを巧妙に迂回しつつ、
かと言って無味乾燥にならず、
寝物語に適したように、
そして後々の理解の基礎となるように
自分なりに書き記している。
工作や日曜大工の楽しみ同様、
知識の獲得や学習も
それ自体を「楽しい」と思えるようになったら
しめたもので、
あとは放っておいても勉強を続ける。
勉強さえ続ければ、
生きている限り知性は磨かれていく。
これは貴重な財産になる。
基礎は、出来るだけ早い時期に、
学んだ自覚もなく頭に入っていた方が
断然効率が良い。
何事もそうであるが、
やはり根がないことには
芽も出ないし花も咲かない。
その「根」作りを、
18歳くらいに完成させるつもりで
時々物思いに耽っている。
くれぐれも水をやり過ぎて腐らせることはないように
よくよく注意しながら。
もう一つ、書くべきことを思い出した。
先日、初めて叱った。
と言っても、
「腹に据えかねた」とか、
「怒りをぶつけた」とかいうのではない。
彼の知性と情緒の発達を左手としたら
私から出る叱りの言葉が右手として
パチンと合わさり音を立てるのが今だ、
という確信があったのである。
干し葡萄を投げ散らかし、
「駄目だよ」
と母に何度言われてもやめなかった。
その時私の中から
「こら!」
という一喝が飛び出てきた。
で、やはりなのだが、
その一喝に反応できる知性と情緒にまで
彼は成長が進んでいたのである。
これより前だったり
ただの大きな声くらいにしか
思わなかったかもしれないし、
「怒り」と「叱り」の区別も
つかなかっただろうと思う。
が、この時、まどかが見せた表情は
予想を超えて複雑だった。
まず「不遜」な目の輝きがあった。
同時にプライドを傷つけられた者の表情があった。
更に、挑戦的にこちらの誤りを指摘するような面持ちがあった。
この3つが複雑に結び合い、言葉にし難い。
これは大人が見せることは決してない表情なのだ。
敢えて言葉にしてみれば
「どうしてボクを叱るの?」
「ボクを叱るなんておかしいよね?」
「ボクは間違っていないよ!」
といった所である。
(大人はこんなに素直に自己正当化できない)
ただし、本当にそう思っているなら
葡萄投げをやめることはないだろうし、
「怒られた」と思ったなら泣いただろう。
しかし採った行動はどちらでもなかった。
泣かず、そして葡萄投げをやめたのである。
まどかには、今まで誰も大きな声を挙げたことがない。
優しさと寛容さと言葉で
彼の行動を促してきた。
叱られることは彼にとっては初めての感情体験だった。
自分の行動を「優しさ」ではなく
「力」で抑止しようとする存在がいることを知ることが
ある時期から必要になってくると思ったら
意外と早く来た。
これは私が頭で考えて練り上げる教育方針ではなく、
彼と心を通わせ、
「そう来たか、ならば、こう」
というように
試合、立ち合い、合奏、即興の精神で
互いに響かせ合う心の交流なのだと考えている。
叱りたくはないけれど、
子を思えばこそお務めである。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
●スケジュール
7月10日(土)蟹座新月
7月24日(土)水瓶座満月
(*対面は7000円、遠隔は5000円)
●真呼吸会 毎週日曜。10:00~10:20。無料
●瞑想教室 不定期
●お問い合わせ
①LINE:atelierkoshiki
②microcosmo.healing@gmail.com
③090-9309-1217
①LINE:atelierkoshiki
②microcosmo.healing@gmail.com
③090-9309-1217
●LINE公式(満月新月のお知らせなど)https://lin.ee/BhCsBpc(@463dflke)
●カウンセリング・性格直し・霊的指導
対面10000円/ビデオチャット8000円
対面10000円/ビデオチャット8000円
●ヒーリング
対面7000円/遠隔5000円 /マッサージ10000円(*学割、未就学児割あり)
●ヒーリングアクセサリー「プレローマ」36,000円
●会員制ブログ「メルクリウス」 アトリエこしきの「霊」部門。毎週水曜日更新。入会費10,000円
●こしき塾 アトリエこしきの「知」部門。毎週土曜日更新。
●アートなど
絵本『五つの小さな物語 第一話 木』500円(楽天kobo)
聴く鎮静剤『愛のオートマタ』(1800円)
●PDF文書
『遺書2021ーヒーラーが教える世界の秘密』15,000円
『真日本文明論』10,000円
『イエス新論』5,000円(*メルクリウス会員には無料進呈)
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